深夜特急
久々に昔読んだ本を読み返した。
ノンフィクション作家の沢木耕太郎が、ユーラシア横断の旅を記録した『深夜特急』。
かつて、バックパッカーのバイブルとも言われた本である。
私もこの本に大きく影響を受け、学生の頃にリュックサックを背負い旅に出かけた記憶がある。
文章中に、【もしかしたら、私は「真剣に酔狂なことをする」という甚だしい矛盾を犯したかったのかもしれない。】と書いてあった。
たぶん、私もそうだったと思う。
誰かの為になったり何かを極めるわけでもない。
安宿に泊まり朝起きて何をするか決めるという、手応えのない頼りなさに非日常の開放感を感じたかったのだろう。
旅に出ると、帰ってくる場所があることの幸せさが良く分かる。
いつか、ゆっくりと色々な国を旅したいと思う。