ヨズクハデ
最近よく報道されている事故米の不正転売事件の一件だが、ようやく国が保有する事故米の焼却処分が開始され、最終的には約240トンもの事故米が焼却されるようだ。焼却の現場に立ち会った農水省の方は、「各自治体と協力し、信頼回復に努めたい」とコメントされていたが、今後再発防止策として法整備や規制強化されるだろう。
ところでこの時期、日本中で稲刈りのシーズンが到来し,休日になると各農家のコンバインが縦横無尽に農道を滑走???する。
これぞ、日本の秋の風物詩であろう。
(ちなみに我家も兼業農家で7反の田んぼで米を作っている。)
稲刈り、そして秋の風物詩とくれば、真っ先に思い浮かべるのは世界遺産に登録された石見銀山遺跡を代表する文化的景観の「ヨズクハデ」という人も多いのではないか?
写真は所用でヨズクハデのある西田地区に行った時に撮ったものである。
このヨズクハデだが、刈り取った稲束を天日干しする為に立てられたもので、稲束を掛けた姿がヨズク(フクロウ)に似ているのが呼び名の由来と言われている。
また、国内でも大田市温泉津町の西田地区にしか伝承されていない伝統技術であり、大田市の有形民俗文化財に指定されている。
期間限定でしか見れないが、この時期に石見銀山に立ち寄ったら是非見て頂きたい伝統文化である。