大工力と素材力と設計力
ここ最近ですが、構造材を化粧で使用する物件がとても増えています。
そして、「なるべく金物を隠したい」「しっかりとした木組みを見せたい」というこだわりを持った方が増えてきたので、プレカットでは対応が難しい箇所は大工職人による手刻みで加工することが多々あります。
やはり、プレカットといえども大工職人の技術があってこその木造建築だなとつくづく実感しております。
今回の物件も、梁丸太の加工やケヤキ大黒柱の加工、それに取り付く梁の加工など、かなりの箇所が手刻みで加工されております。
また、地松の梁では6mと5mで梁せいが450mmもある芯去り化粧梁や、6.5m で梁せいが390mmの芯去り化粧梁が4本、5mが4本と、かなり大きな梁を使っていただいております。
柱や土台、垂木なども、全て桧や地松の国産材を使用しますし、もちろん高温乾燥材は一切使用しておりません。
大工職人の技術と設計力、そして確かな自然素材を使用した物件が着々と進んでおります。