山陰地松の特徴
「女心と(男心か?)秋の空」、という言葉がよく似合う山陰の気候である。
雨や曇り空が続くと思えば、快晴が続き空気が乾燥したり気候の変化が多い山陰の気候。
また花崗岩の土壌が多い土地柄でもある。
その為、山陰の松は年輪の割合に肥大成長が小さく目の詰んだ木に育っていく。更に、心材の部分は色が赤みを帯びて年輪が蜜 であるという特徴を持っている。
また、「日本書紀」や「出雲国風土記」に書かれている樹木の中でも、主だった樹木として松・桧・杉 などが書かれている事からも、遥か昔から人々の生活と深く関っていたことがうかがえる。
針葉樹の中でも特に火力が強いことから、昔から燃料として使われ、たたらや窯業でも大量に消費された。
有名なものでは、松江城の黒松群や出雲大社参道の黒松、美保関の関の五本松、大田市の定めの松など多くの伝説や神話を秘めた名木がある。